経営診断

 本日は信用保証協会からの専門家派遣で、経営診断(全5回)の初回訪問。コロナ禍にも関わらず売上は伸びているものの、なぜか赤字体質から脱却できない会社からのご相談でした。事前に頂いた過去数年分の財務諸表を分析し、ほぼ原因は特定してご説明したところ、社長ご自身も何となく想像は付いていたご様子。しかし指摘を受ける程までに深刻な状況とは考えていなかった様で、独自に雇われているコンサルタントからのアドバイスも「真剣には聞いていなかった」との事。
 原因は特定出来たので次回からは社長と共に解決策を検討する事となりました。但し私は極力ヒントを挙げるに留め、出来るだけ社長ご自身で解決策を見出して頂くつもりです。これは決して意地悪している訳では無く、人間って誰しも具体的にイメージ出来ない事は行動に移せない事が理由です(人からあれこれ言われたけど、結局どうしてよいか分からない経験って無いですか?)。これって「先生型のコンサルタント」しか知らない社長さんにとっては「出来る出来ないよりも早く答えを教えて!」とイライラしてしまうみたい。
 しかし、会社にとって「実行出来ない(=イメージ出来ていない)答えや指示を貰う」だけか、「ご自身で実行出来る(=イメージ出来る)解決策を自ら見出す」かの大きな分岐点なので、私も出来る限り安易なアドバイスはせずに「頑張ろう」と思っています。(訪問日が大雪警報の日で無くて良かった。)